2011年4月29日金曜日

看護と介護の視点の違い

医師、看護師といった医療スタッフが行う「看護」の対象は患者の病気です。

これに対して、ホームヘルパー等が行う「介護」は、利用者の病気に着目するのではなく、

その人らしい生活ができているか」に焦点を当てます。

また、利用者が「健康か不健康か」という点ではなく、

「現在の健康状態はどうか」に注目します。

利用者の日常生活を支援するなかでの観察によって、

その体調の変化に氣づくことができるのです。

観察を通して何か問題があれば「看護」へつなぎ、

その判断をあおぎます。

また、「治療」と「介護」でも視点は異なります。

「治療」が、最新技術を駆使して対象を客観的に細分化し、

原因を突き止め、「生」の現状回復をめざすことを基礎としているのに対し、

「介護」は老いや病、障害のなかにあっても、

そのままで「生」を意味あるものとして支える

全人的な関係を基礎としているのです。(ホームヘルパーの職業倫理より)



家族介護で大切なのは、

支えるこころ(愛やまごころ)ではないでしょうか?

しかし、家族介護をしている方は仕事と介護に振り回され

疲れ果て、誤った介護をしてしまっています。

介護される側も、家族に虐待をうけるなど、

耳をふさぎたくなるような現状があります。

「こんなに尽くしてやっているのに・・」などと、

「のに」がこころに顕われる時には、

どうしても愚痴がこぼれてしまいます。

愚痴を我慢しているうちに、
介護しているほうが、鬱状態に陥ることも少なくありません。

いつかはだれでもどなたかのお世話になるわけですから、

今のうちから、じぶんのこころをしっかりと自分自身で育てて

家族の助け愛をめざしたいものですね。

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